大震災で被災した園舎の改築プロジェクトは、子どもたちと職員のワークショップから始まりました。子どもたちや職員の「こんな施設にしたい」という想いを図面に反映して頂きました。ところが、入札を行った結果、予想金額を大幅に超過したことから設計の見直しを迫られ縮小せざるを得なくなりました。当初、延床面積を2,300平方メートル、8ユニットの64名定員でしたが、延床面積を1,815平方メートルと20%縮小し6ユニット48名の定員に変更しました。ユニットはすべて南向きとし、太陽光やバイオマスなど再生可能エネルギーを最大限利用することにより環境にやさしく、子どもたちも生活しながら環境についても学習できる建物です。

建築主社会福祉法人 ふじの園
建築主岩手県―関市山目字館 2-5
敷地面積13.992240平方メートル
用途地域指定なし
防火地域指定なし
用 途児童養護施設
構 造鉄筋コンクリー ト(RC)造
大地震時の耐震強度を法令の1.3倍に設定
規 模地上 3階、地下なし
本館棟 (1~3階)ユニット式を採用 (8名×6ユニット)
機械室棟 (1階)ボイラー等を設置
建築面積842.45平方メートル
(本館棟 781.25平方メートル 、機械室棟 61.20平方メートル)
延床面積1,815.49平方メートル
(本館棟1,754.29平方メートル 、機械室棟 61.20平方メートル)
建物高さ11.3m
児童定員48名
駐車台数来客者用9台
設計者株式会社久米設計
施工者西松建設株式会社