1 施設実習の受入れ方針
福祉従事者を育成することは、社会資源としての福祉施設の重要な役割と責任であると考え、将来の社会福祉従事者を育成するために積極的に実習生を受入れています。また、当施設の利用者である児童や施設の有する機能を社会に理解して頂くために社会的養護に対する良き理解者を得ることに繋がることにも意義があると考えています。
2 実習のねらい
1)児童養護施設(一関藤の園)を通して社会的養護の実情を知る。
2)入所児童の日常生活と一人ひとりの児童について理解する。
3)保育士、児童指導員及び専門職の職務内容や援助方法について体験を通して理解する。
4)入所児童の心理を理解し、行動の変化を発展的に観察する。
5)共に学び成長する心を養うとともに、将来の社会福祉従事者としての自覚を持つ。
3 実習プログラム
基本的には児童の生活しているユニットに入り保育士、児童指導員の指導のもと生活援助等の実習を行ないますが、効果的な実習を行なうために以下のような講義を設けています。
1)基本理念について
2)社会的養護の現状と課題
3)心理療法について
4)食育について
5)ケースカンファレンス
6)専門職の業務内容について
7)里親制度について
8)苦情解決事業について
9)その他
実習期間中に疑問に思うことなどがあれば保育士、児童指導員と良好なコミュニケーションを図りながら問題解決を図るようにしております。
4 実習心得
1)常に笑顔を心がけ、挨拶や言葉づかいに気をつけてください。
2)常に5分前行動を心がけてください。
3)服装は清潔感があり働きやすいものにしてください。髪型についても実習期間にふさわしい髪型にしてください。
4)実習中は必ずユニット担当者、実習担当者、園長の指示に従ってください。また疑問があればユニット担当者、実習担当者、園長に質問してください。
5)実習記録は、翌日午前8時までに職員室の所定の場所に提出してください。(通勤の場合は出勤時間に提出)
6)食事は決められた時間を守ってください。実習時間内の食事については子ども達と一緒に食事をしてください。
7)疲労の蓄積は、業務や対人関係に思いがけないミスや摩擦を生ずるおそれがあるので睡眠時間は十分にとってください。体調の優れない時は我慢せずに申し出てください。
8)外出の際は必ず申し出てください。また特別許可のない限り門限は午後9時とします。
9)宿舎及び敷地内での喫煙と飲酒は禁止となっております。
10)いかなる理由があっても子どもへの身体的暴力、言葉による暴力、性的な暴力を禁じます。
11)実習中に知り得た子どもに関する情報は、個人情報保護の観点から外部へ漏らさないようにしてください。
12)子ども達へのプライバシー保護の観点から個室への入室等職員の指示に従ってください。
13)子どもと関わる時は感情的にならず、冷静な判断、行動を心がけてください。また子ども達の意欲をそぐような言動は慎んでください。
14)金銭や貴重品は原則として宿舎に置いてください。紛失については責任を負いかねます。
15)子ども達を宿舎に入れたり、金品を与えたりしないでください。
16)携帯電話は宿舎のみで使用し実習時間内は持ち歩かないでください。また携帯番号やメールアドレスを子ども達に教えないでください。
以上が実習に関しての心得として守って頂きたいことですが、基本姿勢としては常に「児童の
最善の利益と児童の安全」を第一に考えることが最も大切なことです。
5 持参品リスト
1)シーツ、枕カバー(大きめのタオルでもよい)1枚
2)洗面用具一式、バスタオル、洗剤
3)おわん、茶碗、箸 各1
4)検便証明書(法定伝染病に関する)
5)食費
●宿泊の場合1日分 900円×日数
●通勤の場合 食事の回数×食費(朝食270円、昼食300円、夕食330円)
6)必要と思われる薬剤、保険証(持参できない場合はコピーでも可)
7)労働に適する服装、エプロン(名札を付けること)、上履き
8)認印、ノート、筆記用具
9)その他必要と思われるもの